Anthony Rose アンソニー・ローズ
私がインターナショナル・サケ・チャレンジに審査員として参加させて頂いて今年で11年目となります。最初に参加した2007 年から比べ、日本酒のイギリスや諸外国における存在感についてより実感できる様になりました。日本の醸造から代表者達がロンドンを訪れ、イギリスの業者相手にきき酒を行い、レストランや高級小売店が日本酒を世界の中でも歴史のある酒類として認知して行くのを目撃しました。 現在の所、日本酒のマーケットはまだまだニッチであり、一部の先駆者達の間にしか認知されていません。しかし、私は日本酒への存在的需要はまだまだ手付かずに残されていると確信しています。イギリスや諸外国へ高級な日本酒を輸出し続ける確固とした意思が継続する限り、日本酒が酒類販売市場の主流へ参入する余地はあります。しかし、その為には高いコミュニケーション能力と、時間、金銭、そして情熱の継続した投資が必要となります。 |